羊のプラセンタ

日本ではあまり馴染みのない“羊のプラセンタ”。
豚や馬のプラセンタが主流となっているため、どんなものかあまり知られていないのが現状です。
そこでここでは、羊のプラセンタの特徴や、危険性の有無などを詳しく解説していきます。

羊のプラセンタとは?

羊のプラセンタとは、“羊の胎盤”のことです。
サプリや化粧品の成分として表記してある“羊プラセンタ”は、羊の胎盤からとれたエキスのことを指します。
日本では羊由来の原料を使うことに制限があり製造されていません。

海外輸入によって手に入る羊のプラセンタの多くは、ニュージーランドやスイスで育てられた羊を原料としています。
雄大な自然で良質な肥料を与えられて育った羊の胎盤には豊富な栄養が含まれており、豚や馬にも負けない効果を発揮します。
日本ではあまり知られていませんが、北米やヨーロッパなどでは人気の高いプラセンタの一つなんですよ。

羊プラセンタの特徴

・羊は免疫力が高い
羊は免疫力が高く、病気にかかりにくい動物です。
飼育中にワクチンや薬を投与することもほとんどありません。

そのため胎盤に不純物が混じることも少なく、純度の高いプラセンタエキスを抽出することができます。

・浸透しやすい
羊の持つアミノ酸組成は人間のものと似ています。

そのため成分が体内に入った時の拒絶反応も起きにくく、浸透しやすいという特徴が挙げられます。

羊プラセンタの危険性

羊プラセンタは浸透しやすく効果も得やすいですが、次のような危険性も考えられています。

・感染症の恐れ
羊の感染症として知られているのが“スクレイピー”です。
スクレイピーとは、脳の中枢神経に異常が起こる病気で、致死率は100%と言われています。
痒み、脱毛、歩行障害などの症状が徐々に強くなっていき、死に至る病気です。
今のところ有効な予防法や治療法もなく、感染してしまった場合は他の羊に移らないよう消毒を行うしか対策法はありません。

人間に感染する可能性は極めて低いとされており、プラセンタ使用にも問題ないと思われますが、安全性が確立されているわけではありません。
日本が羊の原料の使用を制限しているのもこのためです。

・製造過程の不安
羊プラセンタは海外で生産されています。
海外のものはどのように製造されているのか分かりにくいのがデメリット。
品質管理が徹底された羊の胎盤を使っていたとしても、製造する際の衛生面や安全の基準が低ければ、安全な商品とは言えません。

羊プラセンタが配合されたサプリメントや化粧品は、原料の品質や製造過程を詳しくチェックしてから選ぶようにしましょう。
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